262の法則とは、組織や集団において、構成メンバーのパフォーマンスや行動特性が、上位2割(高いパフォーマンスを発揮する優秀な人材)、中位6割(平均的なパフォーマンスを発揮する人材)、下位2割(パフォーマンスが低い、または意欲の低い人材)の割合で分布するという話でしす。これは、働きアリの法則とも言われ、水槽に砂を敷き10匹のアリを入れる実験をすると、2割が指揮役、6割が働き役、残りの2割がさぼるアリに分類される。試しにさぼるアリを水槽から取り出すと、よいチームになるかと言うと、逆に新たにさぼるアリができ、集団全体でみると同じ構成になるという結果が出てるそうです。
私は、この法則と同じような考えを持っていて、人には3種類の人種がいると思います。手順やプログラムを守れずミスを犯しやすい人材。決まった手順やルールを守り堅実に仕事をする人材。新たな手順やプログラムを創造し作れる人材。
ある組織の中でリーダー役の社員が人事異動でいなくなると、その組織のチーム力が落ちてしまうかと心配するものです。しかし、一人の優秀な人材がいなくなっても、新たなリーダーが出てきて組織力としてはあまり下がらないという経験があります。
そして、人を育てる効果的な方法は、人事異動だと考えています。1年目は仕事を覚えるのに必死になる。2年目は通常業務は一人でこなせるようになる。3年目は、既存業務を改善し、組織を強くする。人を育てるのに3年ごとに人事異動を繰り返せば、10年経てばどこでも通用する優秀な人材に成長する。262の法則を改善する対策になるのではないでしょうか。


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