疏水の海岸の桜が満開のまま、しばらく静止を保っていたが、ついに堪えきれず、散りに入った。疏水の流れはその花びらが、まるで揺れ動く太古の地表のように、大きな固まり、小さな固まり、合体したり離れたりを繰り返し、下手に流れゆく。じっと見ていると次...

弱点の克服

人間だれしも「強み」もあれば「弱み」もあるはずです。そして人がさらなる成長を目指したとき、「強み」「弱み」どちらに着目すべきでしょうか。どういうわけか我々は、「弱点の克服」という言葉に象徴されるように、自分の強みより弱みに着目しがちです。し...

白木蓮

昼過ぎになって、急に外が暗くなったと思ったら、ボツボツザーザーとあっという間に雨が降り始めたのみならず雷さえ鳴り始めた。それも遠くの空でごろごろと言っているうちはよかったのだが、強烈な閃光が走ったと思ったら、バキバキバキっと鼓膜をつんざくよ...

学びからの逃亡

『なんのために勉強するのか』『この知識は何の役に立つのか』。教育改革や子供たちの学習離れをめぐって、このような問いが頻繁に登場するのも、裏を返せば、各人にとっての学習の意味が問われているからであり、意味のある学習が求められているからである。...

一転び

自分のことは案外自分が一番わからない。自分の力を低く見すぎていると、伸ばせる能力も伸ばせなくなる。「運が悪い」というのは単なる思い込み。その思いに引きずられないで。悩みや不安はあっていい!もっと自分がよくなりたいと思っている証拠だから。いつ...