この言葉は、カナダの精神科医であるエリック・バーンの言葉です。
エリック・バーンは、過去の出来事や他人の言動に執着するのではなく、今、自分がどう変わるか、これからどう生きていくかに焦点を当てることが大切だと伝えています。
・他人は変えられない
どれほど願っても、相手の考え方・性格・行動をコントロールすることはできません。
・過去も変えられない
後悔しても、やり直したくても、すでに起きた出来事は変わりません。
しかし、
・未来は変えられる
今からの選択・行動ですべてが変わる可能性があります。
・自分も変えられる
考え方、行動、習慣、努力の方向性、挑戦の仕方はいつでも変えられます。
私たちがストレスを感じたり落ち込んだりする原因の多くは、「変えられないもの」に心を奪われてしまうことです。
例)
・あの人が変わってくれれば…
・あのとき失敗していなければ…
・なんで周りは理解してくれないんだ…
こうした想いは自然ですが、そこにとらわれ続けると前に進めません。
一方、変えられるものにエネルギーを注ぐと、人生は動き始めます。
理解を深める例えとして人生を「車の運転」に例えると…
・バックミラー(過去)ばかり見ていたら危険
・隣の車(他人)をコントロールすることはできない
・ハンドル(自分)と進む方向(未来)は自分で決められる
だから安全に進むために、いま握っているハンドルに集中しようということです。
ビジネスで成長を生むのは、自分がコントロールできる領域に意識と行動を集中させることです。
・顧客が変わらない → 提案の伝え方を変える
・市場が厳しい → 提供価値の差別化を考える
・チームの雰囲気が悪い → 自ら行動・発言で好循環をつくる
・過去の失敗 → 学んだことを次の施策に活かす
私の経験からは、他人の考え方を変えることは本当に難しいと思います。
管理職(課長)をしていた時に年に2回の社員面談がありました。
その面談の中で、相手の話を傾聴するのですが、組織として変えてもらいたいことがあって、指導しても、なかなか言うことを聞いてくれません。
相手の考え方を個性として捉え、それにマッチした役割を与えるということで話を前に進めていました。相手を変えるのではなく、自分が変わる努力をしていました。
つまり
”責任は外ではなく、未来の自分の行動に置く”
ここにビジネスの成長の原動力があります。
過去の失敗に囚われず、明るい未来を想像することが大切だということを伝えてくれます。
他人や過去は変えられないが、未来と自分は変えられる
心

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