「最初の仕事はくじ引きである」とは、人が最初に与えられる仕事(役割や立場)は、自分で選べないという現実を示しています。つまり、人生の出発点や初めての仕事・配属先・環境などは、努力や能力ではなく「運」や「偶然」に左右されることが多いということです。
まるで「くじを引く」ように、誰にどんな役が当たるかはわからない、という比喩です。
しかし、最初は偶然で決まるとしても、そこでどう努力するかでその後が決まるものと考えます。
ひとつの仕事を与えられ、それを全うして行けば、それが天職になっていることもあります。
また、その仕事を一生懸命、実践していると上司から新たな仕事を与えられることがあったり、その成果を見て、他の職場に異動することにも繋がると思います。
私の考えでは「部下は上司を選べない」という格言をいつも考えていました。
嫌いな上司の下で働くのは、自分の行動を認めてもらえずストレスが溜まります。しかし、それでも与えられた仕事を一生懸命実施していると上司とは異なり、周囲の仲間から信頼されると思います。
また、ほとんどの社員は、一つの仕事を一人前に遂行できるようになると、人事異動の話があっても断る人が多いものです。それは、新しい職場で一から仕事を覚えなければならないという不安から出てくる発想だと思います。逆に考えれば、人事異動(くじ引き)すれば、上司も変わるし、自分を認めてもらえる可能性があります。また、新しい仕事をすることで自分のキャリアの幅が広がり、スキルも向上できます。私は、人事異動を命ぜられた時は、何も文句は言わず、承諾していました。「部下は上司を選べない」なら、人事異動は最大のチャンスと考えます。


コメント