わたしと小鳥とすずと

わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、とべる小鳥はわたしのように、地面をはやく走れない。わたしがからだをゆすってもきれいな音はでないけど、あの鳴るすずはわたしのようにたくさんなうたは知らないよ。すずと、小鳥と、それからわたしみ...

ヒツジグサ

縁側で釣りとしている。ときどき湖から疏水を通って鮎がやっていくるのだ。運河よいとウナギが釣れる。この間の朝などは、サギがじっと魚を狙っていた。感心なものだ、上空からこの池に検討をつけて降りてきたのだな、と思って、ふと掛け軸に目をやると、そこ...

自分探しイデオロギー

『自分探しの旅』に出かける若者たちはどこに行くのでしょう?ニューヨーク、ロサンゼルスへ。あるいはパリへ、ミラノへ。あるいは、バリ島やカルカッタへ。あるいはバクダットやダルエスサラームへ。どこだっていいんです。自分のことを知っている人間がいな...
哲学

パリ

私はパリで大人になった。はじめて異性に触れたのもパリ。はじめて魂の解放を得たのもパリ。パリは珍しくもないような顔をして人類のどんな種族をもうけ入れる。思考のどんな系譜をも拒まない。良も不良も新も旧も低いも高いも、凡そ人間の範疇にあるものは同...
哲学

風向きを知る

人生をきちんと語り合う必要があると思いますな。人間はマイナスの因子をたくさん持っていますからね。人生論を語れるような友達をたくさん作ったらいいんでしょうな。そういう傾向は、世界的に起こってますからね。とくにフランスやな。日本でも翻訳本が出て...